先週、終わってしまう前にと焦って観に行った「哀れなるものたち」
この監督の前作「女王陛下のお気に入り」がとっても好きだったので
これもぜったいに観なきゃ!と思っていました。
いや〜おもしろかった。きれいだった。素敵だった。
もうね、オープニングのところの映像も、文字の配置もフォントも
そんな細々したところから全部良いんです。
すごいと聞いていた美術も衣装も、聴きしに勝る良さだったうえに
ストーリーもとってもおもしろかった!!
出てくるオトコたちのクズっぷりが半端なくていや〜な気持ちになるんだけど
ムカつきながら観てるうちになんだか苦笑いに変わっていって
しまいにはけっこう爆笑してしまった。
もちろん向き不向きはあるでしょうが
これはオトナが観てこそ、おもしろくてやがて哀れなり・・・
っていう映画なんじゃないかと思います。
ヒロインも無垢なだけじゃなく、成長すれば毒を持つところも
皮肉が効いていていいなと思いました。
そしてエンドロールも抜かりなく素敵に美しい。
あまりに隙のない美しさに魂を抜かれたようになって映画館から出てきました。
な・の・に
帰りの車を運転しながら考えたのは
「しょ〜もないオトコに限ってやたら見当違いの赦しを与えたがるんやな〜」(笑)
あんなすばらしい映画を観たのに
こんな浅薄な感想で申し訳ない・・・m(_ _)m