この本もジャケ買い。表紙の写真がとても好きだったから買ってみた。
読み始めて、著者がテレビでよく見かけるコメディアンのかただとわかった。
でも、そんなことはどうでもいいくらいおもしろかった。
こんなに内省的な人だったんだね。
「自分」というものに対して真面目な、いい人だなぁと思った。
それはそれとして、こういう紀行文を読むとやっぱり旅行に行きたくなる。
そろそろ行きたいよね。
ワタシは出不精なタチなので
コロナ禍で日常的に出歩けないのはあんまり苦にならない。
この状況下、無理にでも出歩かないと精神的に参っちゃうタイプの人は
さぞかしたいへんだろうとお察し申しあげるばかりだけれど
この本を読んだせいで、ひさしぶりに海外旅行にはちょっと行きたくなった。
遠い国の知らない街の細い路地の奥にひとりてくてく入っていって
そのままワタシがシュンッと消えてしまっても
だれもなんにも気付かない。
そんな透明人間になったような感覚を味わいにまた外国に行きたい。
わざと軽く迷子になるために
また外国に行きたい、と思った。