著者のインタビューをポッドキャストで聴いておもしろかったので読んでみました。
結婚はしない、パートナーもいない。
でも子どもを産みたい、という女性の話です。
ワタシは子どもを産まなかったけれど
子どもを産みたいとも産みたくないともちゃんと考えたことがなくて
ぼ〜っと生きていたら結果的に産まなかったにすぎないので
この女性の「自分の子ども」ということに対する切実な思いには
ちょっと共感できにくくて
そういう人もいるんだろうな、くらいだったけど
彼女が出会う、精子提供によって生まれた人物たちの話から
「親」とか「子」とかってどういうことなのか
とちょっと考え込んでしまいました。
それにしても、文体が独特。
段落分けが極端に少なくて、ず〜っと切れ目なく続きます。
現実の世界は切れ目も段落もなく何があろうとず〜っと続くのだし
人の感情や思考も切れ目なく脈絡なく続くものだから
こういう表現のほうが「リアル」なのかもしれないなぁ。