先日のブログで縫いしろを倒すか割るかのお話をした
パッチワークのバッグを仕上げました。
左が縫いしろを片倒し、右が縫いしろを割ったもの。
並べてみるとやっぱりちょっと違いますが
片方だけを見ると、たぶんどっちだって変わらなく見えると思います。
でも、意識にはのぼらなくても
全体から受け取る雰囲気というか、空気みたいなものは
きっとちがっているはず。
その、纏っている空気みたいなものが
なんとなくの好き嫌いの素、っていうことかな。
長さが2.5mくらいあった自宅のテーブルを少し前に買い替えて
こんどは普通の大きさのテーブルになったので
使うあてもなく買いためていたテーブルクロスを
やっと使えるようになりました。
で、どこかの蚤の市で買った古いハーダンガー刺繍のをかけてみたんですが
ここだけが妙にお行儀良くなっちゃって
部屋と合わないったらない。(笑)
ハーダンガーと言ってもそんなに繊細なのじゃなくて
わりと素朴な感じのものだから、大丈夫かな〜と思ったんだけど。
う〜ん、悔しいなぁ。
合わないけど、せっかくだからしばらくこのままにしておこう。
もしかしたら見慣れたら大丈夫になるかもしれない。
パッチワークのように小さなピースを縫い合わせてバッグを作るとき
縫いしろの処理をどうするか、いつもちょっと迷います。
パッチワークの教室に通っていたときは
縫いしろは片倒しが基本と教わりました。
たしかに片倒しにして上からキルティングするほうが強度がありそうです。
でも、場合によっては縫いしろを割って、フラットに仕上げたいときもあるのです。
IGELKOTTのバッグはピーシングした部分の強度はあまり必要ではないので
その時々で仕上げたい雰囲気に近くなりそうな方法で処理しています。
見た目がどれくらい違うかっていうと、写真の左右くらい。
左が片倒し、右が割ったものです。
並べて比べないとわからないようなわずかな差ですが
左のほうが温かみがあって、右のほうがシャープでしょ?
こういう一見どうでもいいような些細なことを
あ〜でもない、こ〜でもないと、いろいろやってみるのが
じつはけっこう楽しいのです。(*^_^*)